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Tai・lue Round Table / 01Research5

公開 2026.10.17更新 2026.10.20

Tai・lue Round Table|円卓の形と暮らし

ラオス北部のTai・lueの村で見た円卓。透かし編みやその軽さ・床に近い高さなどの構造について、住居・綿花の乾燥・食事や休憩など日々の用途という視点から辿ります。

Tai・lue(タイ・ルー)は、中国・雲南省南部のシプソンパンナーをルーツとし、現在はラオス北部をはじめタイやミャンマーなどにも暮らしています。

私たちはラオス北部の村で、一人の竹職人と出会いました。現在mrakで紹介しているTai・lue円卓は、この職人によって製作されています。

細く加工した竹ひごによる透かし編みと、容易に持ち運べる軽さが特徴です。

ラオス北部|Tai・lueの村

Tai・lueの集落では、稲作や綿花栽培、機織、竹細工などが営まれています。

円卓を製作する職人とは、ラオス滞在中に立ち寄った村で出会いました。竹細工に携わって約20年。祖父の世代から同じ形の卓を製作しており、外国人と仕事をするのは私たちが初めてだといいます。

 

高床式住居

その後も職人のもとを訪れる中で、村の住居に宿泊する機会をいただきました。中国・雲南省にルーツを持つTai・lueの伝統家屋を、日本の建築家チームが復元した高床式住居です。


一階は土間となり、機織や竹細工、食事、休憩、家畜飼育などに使用されます。二階には台所や寝床などの生活空間があります。

梁に沿った竹棚には、円卓や籠が収納されていました。使用時に下ろし、使い終えると再び棚へ戻します。上下階や屋内外を行き来する生活において、軽さは扱いやすさにつながっています。

 

綿を乾かし、茶を囲む

村の周囲では稲作や天然ゴム、綿花などが栽培されています。機織は主に女性、力を要する竹細工は主に男性が担います。


円卓は綿花の乾燥に加え、農作業の合間の休憩や食事にも使用されます。竹ひごの間隔をあけた天板は物を載せながら風を通し、綿花の乾燥にも適しています。


同じ構造をもつ四角形の卓は、結婚や出産などの節目に行われるBaciの祭壇にも使用されます。作業、食事、休憩、儀礼と、用途に応じて役割を変える道具です。

 

竹と籐


円卓は天板から脚部まで細く加工した竹を組み、要所を籐で補強しています。もちろん接着剤は使用しません。

竹ひごの間隔をあけることで、必要な強度を保ちながら材料を抑え、通気性と軽さを生み出しています。高温多湿な環境でも湿気がこもりにくい構造です。



職人は周囲の森から竹を採取し、竹ひごへの加工から道具製作まで一人で行います。竹を割いて細く整え、円形の天板を編んだ後、脚部を接続して全体を組み上げます。

燻煙


職人の住居では、完成した円卓をかまどの上に吊るして燻します。

竹を煙に当てることで虫害を防ぎ、強度を高める目的があるといいます。燻煙により竹は徐々に茶褐色へ変化し、表面に濃淡と薫香が残ります。

mrakが製作を依頼している濃色の円卓も、この燻煙によるものです。塗料は使用していません。

住環境と構造

透かし編みは風を通し、綿花の乾燥にも適しています。軽量な構造は屋内外や上下階への移動を容易にし、使用後は梁上の棚へ収納できます。低い高さは、床座での作業や食事にも適しています。

Tai・lue円卓の構造には、現地の住環境と用途が反映されています。

→ Tai・lue Round Tableを見る

mrak

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